この記事では、パナソニック・ビエラの4K液晶テレビである「LX900」と前モデルのJX850との違いを5つの視点で比較分析を行いました。
実機を確認と共に違いを分析することで妥当な市場価格を割り出し、LX900のおすすめ度を分かりやすく評価レビューします。
また、5つの各視点では、LX900と同世代である2022年モデルの新4Kビエラ間の違いも分かります。
- 価格の妥当性
- セールスポイントの進化
- 視聴性能アップの工夫
- 標準機能の進化
- 省エネ性・耐久性
わしは価格よりも機能を重視する「こだわり派」なのだ!
テレビ選びでこんな疑問や悩みがないだろうか?
- メーカー別の特徴(セールスポイント)が分かりにくい
- 自宅に設置可能なサイズで見やすいテレビが知りたい
- 欲しい機能やスペックの調査と比較が面倒
- 省エネ性能が高い頑丈なテレビはどれ?
- 旧モデルや他の新しいモデルとの違いは?
- 購入したいけど最適な価格が分からない
この記事では、そんなテレビ選びの疑問を解決できます!
私は機能と価格のバランスを重視する「リーズナブル派」よ。
実機を確認してからの執筆なので安心してね♪
\ スペックだけでは語りません! /
記事の内容は「LX900を実際に操作」し「LX900の機能を確認」を行った後なので、メーカースペックについて気になる点は忖度なしにコメントしています。
僕は機能そこそこで価格を重視する「コスト重視派」…
で、簡単でいいから先ずはLX900とJX850の違いが知りたいね。
\ LX900とJX850違い /
進化ポイント | 残念ポイント |
---|---|
ゲーム性能 オートチャプター(録画) eARC対応 卓上スタンド込み重量の軽量化 | 進化が少ない点 |
ちょっと混同しそうなのが、同じ数字が型番に羅列される前モデルJX900との違いです。
前期の4K液晶ビエラは3ランク構成で、JX900は中間のセカンドモデルとして同じ大型サイズ構成の上位モデルと競合していました。
一方、前モデルのJX850は49v型と43v型の小型サイズだけの展開で、ハイスペックの小型モデルとしてJX900寄りのモデルとして別に設定されていました。
LX900は型番こそJX900と混同しがちですが、JX850のリニューアルモデルとして比較するのが正解でしょう。
なお、今期は前モデルのJX900と同等の位置付けは廃止されいます。
LX900は上位モデルLX950同様、大きな進化ポイントが少ないモデルです。
それでは、購入価格目安と実機の感想を中心に「【ビエラ LX900】JX850との違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きます。
長年製造業に従事し豊富な知見を活かした
分析が得意なブロガー
えだまめくん
edamamekun
LX900 総合評価(結論)
LX900 総合評価結果
評価項目 | |||
---|---|---|---|
価格 | 3.0 | 3.0 | 2.0 |
セールスポイント | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
視聴環境・設置 | 3.0 | 4.0 | 4.0 |
全機能 | 2.0 | 3.0 | 3.0 |
省エネ・寿命 | 3.0 | 3.5 | 3.5 |
総合評価 | 2.8 | 3.3 | 3.1 |
先ず最初に結論からお話しましょう。
LX900は、以前のモデルでは直ぐ上にJX900という4K液晶ビエラセカンドモデルが介在していたことで、位置付けが少し分かりにくい機種でした。
今期はセカンドモデルの型番を配し、ハイスペック小型モデルとしての位置付けを明確化。
下位モデルでは満足できないユーザー層がターゲットの機種であることが容易に推察できます。
サイズが小さくなると体積の関係で贅沢装備が搭載できないため、上位モデルLX950から棲み分けし、分かりやすいモデル展開へ移行しました。
液晶パネルと音響システムの違いが、上位モデルと下位モデルとの差別化となります。
同じ型番でもサイズによって機能格差が生じる場合があります。機能と型番をイコールにして分かりやすくすることが重要でしょう。
上位モデルと同じ内容で小型サイズは作れないってことね。
自社設計・自社組立は管理が大変なのだ。また、高性能な機能を小型化することも大変なのだ。
LX900のメリット・デメリット
LX900が優れる点⤴︎
- IPS方式の液晶ディスプレイ(43vはVA方式)
- HDR規格フル装備はビエラだけ
- ゲームコントロールボード*
- ファイナルファンタジーXIV推奨テレビ*
- オートチャプター追加(録画機能)*
- eARC*・HDCP2.2対応
- Bluetoothオーディオ連携
- Bluetoothリモコン
- 2画面表示
LX900が劣る点⤵︎
- スィーベル(首振り)非対応
- 小型サイズのみの展開
*前モデルJX850と比較した場合
LX900のメリット・デメリットで欲しい機能に漏れがないかをしっかり確認することがポイントです。
他社の液晶テレビは以下のリンクからチェックして下さい。
では、5つの評価ポイントを細かく確認しましょう。
評価①|LX900の価格評価と買い時
LX900はJX850の置き換わりであり、小型サイズに特化したハイスペックの4K液晶テレビです。
型番的にはワンランクアップしたように見受けられますが、ほぼスペックは変わらないため、市場価格の低下が期待されるモデルでしょう。
評価:3.0
こんな小さなテレビは、スペックがイマイチなので買わないのだ。
評価:3.0
思ったより市場価格は渋い感じね。前モデルと同じかそれ以下が希望よ。
評価:2.0
初値を見ると期待はずれだよ。みんな騙されてない?
LX900はほぼ進化が無いため、期待されるのは市場価格の低下です。割高なら他社製品や前モデルを検討した方が良いかもしれません。
それでは各サイズの価格推移と買い時を明確にします。
TH-49LX900(49v型)の価格推移と買い時
TH-49LX900(49v型)は進化の少なさとは裏腹に、予想外の高値から始まっています。。
ただ、2ヶ月後にはほぼ前モデルと同等の市場価格へ収まったので、今後の相場低下を期待しましょう。
買い時をズバリ言うわね!
49型のLX900がどうしても欲しいなら
- JX850の同時期価格を下回っているなら即買い
機能と価格のバランスにこだわるなら
- JX850の安値付近である110千円前後を目安に待つ
- 但し、半年以内に購入したいなら120千円前後
TH-43LX900(43v型)の価格推移と買い時
43v型(TH-43LX900)は初値が驚くほど高かったものの、その後は前モデルを下回る動きへ変化しているため、前モデルと同じような動きが予想されます。
既にJX850の安値ゾーン近くまで価格が下がっているので、動きを見ながら買い時を探りましょう。
但し、小型サイズは安値ピークを過ぎると値上がりする傾向があるので注意です。
買い時はズバリこうよ!
43型のLX900がどうしても欲しいなら
- 120千円以下の価格を狙う
機能と価格のバランスにこだわるなら
- JX850の安値付近である100千円前後を目安に待つ
前半の動きはマチマチですが、今後大きな値崩れが期待できるような水準ではないのでタイミングを探りましょう。
評価②|LX900のセールスポイント
評価:3.0
内容的には特に面白みが無いのだ。
評価:3.0
小型サイズとしては良い内容じゃない?画面も小さいし十分だと思うわ。
評価:3.0
やっぱり筐体が小さいと中身が詰められないんだね。中途半端感が凄い。
機能が劣る小型サイズをあえて別品番としていることは好感が持てます。大画面テレビと内容を比較するもナンセンスかもしれません。
パナソニック 4K液晶ビエラ LX900とは
パナソニック・ビエラ:公式ページ
モデル | 2022夏(22'6月) |
シリーズ | ビエラ LX900 |
分類 | 4K液晶テレビ |
サイズ展開 | 49v/43v |
パナソニック4K液晶ビエラ「LX900」は、4K液晶ビエラの小型ハイスペックモデルです。
今期はハイエンドモデル直下の位置付けで、下位の小型モデルとは明確な差別化を図っています。
LX900 3つのセールスポイント
- 上位モデル同様の高画質技術
- ドルビーアトモスによる立体音響対応
- 安全性を高める転倒防止機能
ここが重要ポイント‼︎
- IPS方式の49v型は上位モデルに近い鮮やかな明るい色彩を表現していたが、VA方式の43v型は若干暗めに感じた
- また、斜め横からの視野はIPSの49v型が優位だと感じたので、正面以外から視聴するなら43v型は避けた方が良い
- 音質は凡庸だが音割れは感じられなかった
- 転倒防止スタンドの吸着性は非常に高いと感じた
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2022年モデル、LZ2000・LZ1800・LZ1000・LX950・LX900・LX800のセールスポイントの違いが全て確認できますよ。
機能進化は少ないものの、LX950同様セールスポイント的には色褪せない感じで良いわ。
元々全部入りのビエラなので、たった1年古くなっても他社に引けは取りません。これがビエラの魅力です。
パナソニック・ビエラに対応したHDDは「【ビエラに対応】おすすめの外付けHDDとテレビ適合情報」でまとめて紹介しています。
テレビ録画用外付けハードディスク選びの時間短縮でお使い下さい!
LX900に適合する電源レスのコンパクトHDDがおすすめです♪
パナソニック・ビエラでDVDを再生するなら「テレビで見るための【DVDプレーヤー4選】安く買って簡単に接続する方法」でまとめて紹介しています。
LX900の受賞歴
パナソニック 4K液晶ビエラ「LX900」の外部評価について、有名な「VGP」「HiVi」の二団体について確認します。
なお、各団体の概要は以下の通り。
音元出版「PHILE WEB」主催のAVアワード≫VGP
1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードです。プロが選んだベストセラー間違いなしのアイテムだけが、受賞の栄誉を勝ち獲ることができます。
ONGEN PUBLISHING CO.,LTD
AV専門誌「HiVi」によるアワード≫HiVi
登場したばかりのモデルを含め、現在市場に流通しているAV製品をジャンル、価格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベストバイ」製品を選出することが本企画の趣旨である。
Stereo Sound Publishing Inc.
AV=オーディオビジュアル
2022 SUMMER(2022年「夏」)
LX900は49v型の評価が高く、ほとんど進化していないモデルとしては上出来の内容です。
一方、全サイズ共通で新技術の「ゲームコントロールボード」がVGPで企画賞を受賞しています。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
全サイズ | 企画賞 | ゲームコントロールボード |
TH-49LX900 | 金賞 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 受賞 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-49LX900 | 3位 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 審査対象外 | ディスプレイ |
2022 WINTER(2022年「冬」~2023年)
夏の評価とほぼ変わりません。
VGP
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-49LX900 | 金賞 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 受賞 | ディスプレイ |
HiViベストバイ・ディスプレイ部門
機種 | 受賞結果 | 部門・技術 |
---|---|---|
TH-49LX900 | 4位 | ディスプレイ |
TH-43LX900 | 審査対象外 | ディスプレイ |
評価③|LX900に最適な視聴環境
評価:3.0
小さい画面なのでわしの広い家では良く見えないのだ。
評価:4.0
省スペースタイプの卓上スタンドと安全装備が優秀ね。視聴性はかなり良さそうだわ。
評価:4.0
僕はIPS方式の液晶が好きだから49v型の視聴性はOK。でもVA方式の43v型には抵抗があるね。
引き続き49v型はIPS方式で43v型はVA方式と差別化されています。いや、明言するだけパナソニックは真摯かもしれません。
ここが重要ポイント‼︎
- 転倒防止スタンドは結構強力
- 卓上スタンドは省スペースタイプで設置性も安定性も良い
- 49v型のIPS方式の液晶は横からの視聴性が良い一方、43v型のVA方式は少し暗く感じる
- オートAI画質調整は違和感が少ない感じ
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2022年モデル、LZ2000・LZ1800・LZ1000・LX950・LX900・LX800の試聴性能の違いが全て確認できますよ。
最近のビエラらしい省スペースタイプの卓上スタンドは使いやすそうだけど、やっぱりデザインはイマイチだわ。
安全性を考えたら仕方ありませんね。
テレビのサイズ選定で悩んだら「テレビのサイズは【3つの基礎知識】で決める!液晶・有機ELどっちもおすすめです♪」を参考にして下さい。
\ LX900に適合するHDDとSTAND情報はこちら /
評価④|JX850とLX900の違いと機能進化
評価:2.0
普通だと思うのだ。
評価:3.0
音響面とか残念ポイントもあるけど、サイズ的には仕方ないわね。
評価:3.0
小型サイズとして割り切れば、基本機能は言うことないよね。
機能進化に価格差を見出せるか難しいところです。
ここが重要ポイント‼︎
- 2画面対応は必要な人には便利な機能だとあらためて確認できた
- Bluetooth対応のリモコンはどこへ向けて反応するので便利
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2022年モデル、LZ2000・LZ1800・LZ1000・LX950・LX900・LX800の基本機能の違いと進化が全て確認できますよ。
基本機能がフル装備って大事よね。数年経っても使える安心感があるからね。
パナソニック・ビエラは細かく見ると他社と同じ技術でも最新のバージョンで搭載されていることも多いですね。
Bluetoothで簡単にワイヤレスイヤホンも接続できます♪
ワイヤレスイヤホンを使用すれば、テレビの音量を気にせず大迫力の没入感に浸れます。
こちらのリンク→ワイヤレスイヤホン関連記事を参考にして下さい。
おすすめのワイヤレスイヤホンもレビュー!
評価⑤|LX900の省エネ性能とパネル寿命
評価:3.0
小さければ消費電力が少なくて当たり前なのだ。
評価:3.5
消費電力は43v型が少しだけ改善しているわ。ちょっとだけ進化しているのね。
評価:3.5
同じサイズで他社と比較すると省エネ性能はトップクラスだ。機能が豊富だけどランニングコストは抑えられるね。
元々省エネ性能が高いモデルですが、43v型は更に改善されているので、一人暮らしや2台目には最適ですね。
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
パナソニック・ビエラ2022年モデル、LZ2000・LZ1800・LZ1000・LX950・LX900・LX800の省エネ性能とパネル寿命の違いが全て確認できますよ。
機能進化ばかりフォーカスするけど、省エネ性能は電気代高騰で重要なファクターだわ。
LX900はその点良いモデルです。49v型は比較対象が無いけど、43v型の位置付けを見ると電気代は少なく済みます。
省エネ性能の考え方は「テレビの消費電力の基礎知識を知って省エネ家電を賢く選ぼう!」で詳しく解説しています。
有機ELテレビとの違いは「有機ELテレビを買わない5つの理由|特に引退世帯にはおすすめしないメリットとデメリット」で解説。
パナソニック 4K液晶ビエラ LX900評価レビュー|まとめ
本記事は「【ビエラ LX900】JX850との違いとモデル間の違いを5つの視点で分析しおすすめ度を評価レビュー」について書きました。
LX900は前モデルのJX850から進化の少ないモデルだと解説しましたが、地味ながら43v型は省エネ性能が向上したことをきちんと評価すべきでしょう。
美しい映像や良い音質を保ちつつ消費電力を下げることは、消費者にとってメリット以外ありません。
ポジティブに考えれば、進化ポイントが少ないことも実はメリットで、前モデルの内容に不満が無ければ製造品質はもちろん、価格も安定しお買い得なモデルと言えます。
小型ハイスペック4K液晶テレビをお探しなら、価格次第ではLX900がおすすめです。
以上、えだまめくん(@edamamekun_ns)の実機評価レビュー報告でした。良い買い物をして下さい♪
LX900のメリット・デメリットのまとめ
\ メリット・デメリット /
LX900が優れる点⤴︎
- IPS方式の液晶ディスプレイ(43vはVA方式)
- HDR規格フル装備はビエラだけ
- ゲームコントロールボード*
- ファイナルファンタジーXIV推奨テレビ*
- オートチャプター追加(録画機能)*
- eARC*・HDCP2.2対応
- Bluetoothオーディオ連携
- Bluetoothリモコン
- 2画面表示
LX900が劣る点⤵︎
- スィーベル(首振り)非対応
- 小型サイズのみの展開
*前モデルJX850と比較した場合
LX900とJX850の違いまとめ
\ JX850との違いまとめ /
項目 | JX850 | LX900 |
---|---|---|
サイズ | 49v/43v | 49v/43v |
高画質化 | 液晶ディスプレイ | 液晶ディスプレイ |
オートAI画質 | オートAI画質 | |
ヘキサクロマドライブ プラス | ヘキサクロマドライブ プラス | |
ハイブリッドトーンマッピング | ハイブリッドトーンマッピング | |
Wエリア制御 | Wエリア制御 | |
AI HDRリマスター | AI HDRリマスター | |
HDR10/HDR10+ ADAPTIVE HLG/Dolby Vision Dolby Vision IQ/HLGフォト | HDR10/HDR10+ ADAPTIVE HLG/Dolby Vision Dolby Vision IQ/HLGフォト | |
ダイナミックメタデータクリエーション | ダイナミックメタデータクリエーション | |
素材解像度検出 4Kファインリマスターエンジン | 素材解像度検出 4Kファインリマスターエンジン | |
オブジェクト検出 倍速表示 | オブジェクト検出 倍速表示 | |
高音質化 | ダイナミックサウンドシステム | ダイナミックサウンドシステム |
ドルビーアトモス対応 | ドルビーアトモス対応 | |
30W | 30W | |
Bluetoothオーディオ連携 | Bluetoothオーディオ連携 | |
リモコン | Bluetooth対応 | Bluetooth対応 |
機能 | 転倒防止スタンド | 転倒防止スタンド |
2画面表示 | 2画面表示 | |
- | オートチャプター(録画) | |
HDMI=4 | HDMI=4 | |
4K/120p/HDR対応 | 4K/120p/HDR対応 | |
- | ゲームコントロールボード | |
- | ファイナルファンタジーXIV推奨テレビ | |
- | eARC対応 |
\前モデルの情報はこちら♪ /